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日本の食料自給率は?食生活アドバイザーでは「上昇せず横ばいのまま」がポイント
食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。
内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。
今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の6つ目の分野「やりくり上手になろう」に関する練習問題です。
この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。
食生活アドバイザー3級解説「やりくり上手になろう」第5問
「日本の食料自給率」に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。
- 食料自給率とは、国内の食料で、国民の食生活をどれだけまかなうことができるかを示す指標である
- 日本の農産物で「大豆」や「小麦」は食料自給率が高く、「野菜類」や「芋類」は食料自給率が低い
- 食料自給率は、近年低迷していたが、健康増進法などの法律が作られたことにより、徐々に上昇している
- 日本のカロリーベース自給率は、1965年には73%だったが、その後はゆるやかに下がり2000年には50%となった
- 2019年度の品目別の食料自給率の肉類(牛・豚・鶏)の中で、食料自給率が最も高い品目は「豚肉」で、最も低い品目は「牛肉」である
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正解は「1」です。
選択肢2〜5はすべて○です。
食生活アドバイザー3級解説「やりくり上手になろう」第5問
選択肢1の解説
選択肢1
食料自給率とは、国内の食料で、国民の食生活をどれだけまかなうことができるかを示す指標である
この選択肢は「○」で、今回の正解の選択肢です。
過去には、「国内における食料消費が、海外からの食料輸入によってどの程度まかなえるか」と、「国内」を「海外」に変えて出題されたことがあります。
食料自給率とは、食料の「国内での生産量」と、「国内での消費量」との関係を数値化したもので、簡単にいうと、選択肢の文章の通り「国内の食料で、国民の食生活をどれだけまかなうことができるかを示す指標」のことです。
選択肢2の解説
選択肢2
日本の農産物で「大豆」や「小麦」は食料自給率が高く、「野菜類」や「芋類」は食料自給率が低い
この選択肢は「誤り」です。
「大豆」や「小麦」は食料自給率が低く、「野菜類」や「芋類」は食料自給率が高いです。
過去問では、品目別自給率に関し、「肉類、牛乳・乳製品、果実、芋類、魚介類、海藻類」の中では、海藻類が最も高い。これは○か×か、という問題が出ていました。
具体的な数字まで覚える必要はないと思いますが、自給率が一番低い・もしくは低い傾向があるものと、自給率が一番高いもの、高い傾向があるものをおさえておくと良いと思います。
選択肢3の解説
選択肢3
食料自給率は、近年低迷していたが、健康増進法などの法律が作られたことにより、徐々に上昇している
この選択肢は「誤り」です。
食料自給率は、2000年の時点で40%で、その後上昇することなく、横ばい状態のままです。
2019年度のカロリーベース自給率は38%で、約20年前となる、2000年の「40%」からほとんど変わっていません。
選択肢4の解説
選択肢4
日本のカロリーベース自給率は、1965年には73%だったが、その後はゆるやかに下がり2000年には50%となった
この選択肢は「誤り」です。
50%ではなく「40%」です。
1965年には7割程度が自給できていました。その後、パンや肉を中心とした欧米型の食生活が広がり、もともと日本ではあまり作っていなかった、パンの原料となる小麦や、肉などが大量に必要になり、輸入せざるを得なくなったのが、食料自給率が下がった原因の一つといわれています。
選択肢5の解説
選択肢5
2019年度の品目別の食料自給率の肉類(牛・豚・鶏)の中で、食料自給率が最も高い品目は「豚肉」で、最も低い品目は「牛肉」である
この選択肢は「誤り」です。
肉の中で、食料自給率が最も低い品目が牛肉なのは合っていますが、食料自給率が最も高い品目は「豚肉」ではなく「鶏肉」です。
これは、普段スーパーで買い物をする方ならなんとなくイメージしやすいと思いますが、牛、豚、鶏の順に、食料自給率が低いことを覚えておきましょう。
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