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除菌と滅菌・静菌と抗菌の違いは?食生活アドバイザー試験で意識したいこと
食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。
内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。
今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の4つ目の分野「段取り上手になろう」に関する練習問題です。
この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。
食生活アドバイザー3級解説「段取り上手になろう」第1問
「消毒」に当てはまる記述として、もっとも適当なものを選びなさい。
- 食中毒の原因物質を、死滅させたり、減少させたりすることで、感染力のない安全な状態にすること
- 微生物などの「発生・生育・増殖」などを抑制すること
- 微生物の活動を抑え、それ以上に繁殖させないようにすること
- ろ過や沈殿などの方法で、有害微生物を除去すること
- 食器や調理器具、手指、食品などの汚れや有害物を、水や洗剤で取り除くこと
解答を見る
正解は「1」です。
「感染力のない安全な状態」がキーワードなので、このまま覚えます。
選択肢2〜5はすべて誤りです。
食生活アドバイザー3級解説「段取り上手になろう」第1問
問題文1の解説
問題文1
食中毒の原因物質を、死滅させたり、減少させたりすることで、感染力のない安全な状態にすること
この選択肢は「○」で、今回の正解の選択肢です。
問題文2の解説
問題文2
微生物などの「発生・生育・増殖」などを抑制すること
これは「抗菌」です。
抗菌は、学術的に明確な定義はありませんが、微生物の活動を抑え、それ以上に繁殖させないようにする「静菌」と、ほぼ無菌の状態にさせる「滅菌」の中間的な意味あいです。
問題文3の解説
問題文3
微生物の活動を抑え、それ以上に繁殖させないようにすること
これは「静菌」です。
「活動をおさえる」と「増殖させない」がキーワードです。
問題文4の解説
問題文4
ろ過や沈殿などの方法で、有害微生物を除去すること
これは「除菌」です。
「ろ過や沈殿」というワードが出てきたら、「除菌」が思い浮かぶようにしましょう。
問題文5の解説
問題文5
食器や調理器具、手指、食品などの汚れや有害物を、水や洗剤で取り除くこと
これは「洗浄」です。
洗浄は、石鹸で食器を洗う、のようにイメージしやすいと思います。
殺菌に関する問題は、ほかにも「滅菌」があり、これもよく出ます。滅菌は、食品や調理器具などについている微生物をほとんど死滅させ、ほぼ無菌の状態にすることです。
ちなみに、滅菌は「完全な除菌状態」にはできません。「完全な除菌」という単語が出てきたら誤り、「ほぼ無菌」ならOKです。
「ほぼ無菌」というキーワードが出てきたら、「滅菌」と覚えておきましょう。
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