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水産物の食品表示を解説!解凍・養殖は表示必須&冷凍・天然は表示任意
食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。
内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。
今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の3つ目の分野「買い物上手になろう」に関する練習問題です。
この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。
食生活アドバイザー3級解説「買い物上手になろう」第4問
「水産物の食品表示」に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。
- 輸入した貝類を日本国内で砂抜きして販売する場合、砂抜きをした場所が原産地となるため国産と表示してよい
- 解凍されたものや養殖されたものの場合、名称と原産地に加えて「解凍」「養殖」の表示が必要となる
- 水産物における食品表示では、原則として、その水産物が水揚げされた場所である「港名」を原産地として表示しなければならない
- 国産品の場合、水域名の特定が困難な場合は、「遠洋」「近海」などの表示をしてもよい
- 輸入したものは、原産国名と水域名の両方を表示しなければならない
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正解は「2」です。
表示義務があるのは「解凍」と「養殖」、
表示義務がないのは「冷凍」と「天然」です。
セットで覚えておきましょう。
選択肢1,3,4,5はすべて誤りです。
食生活アドバイザー3級解説「買い物上手になろう」第3問
問題文1の解説
問題文1
輸入した貝類を日本国内で砂抜きして販売する場合、砂抜きをした場所が原産地となるため国産と表示してよい
この選択肢は「誤り」です。
輸入した貝を、日本国内で砂抜きして販売する場合は、原産地は「日本」ではなく、輸入元の国の名前で表示をしなければなりません。
実際にこの選択肢の文章の通り、海外から貝類を輸入して日本で砂抜きし、「国産」と表示して販売していた業者がいたことが、過去にニュースになりました。
こういった問題が起きたため、今後も同じような問題が出題される可能性が高いです。
問題文2の解説
問題文2
解凍されたものや養殖されたものの場合、名称と原産地に加えて「解凍」「養殖」の表示が必要となる
この選択肢は「○」で、今回の正解の選択肢です。
問題文3の解説
問題文3
水産物における食品表示では、原則として、その水産物が水揚げされた場所である「港名」を原産地として表示しなければならない
この選択肢は「誤り」です。
水産物における食品表示で、原産地を表示するとき、原則として水域名で表示しますが、水域を特定することがむずかしい場合は、その水産物が水揚げされた場所の「港名」を原産地として表示できます。
問題文4の解説
問題文4
国産品の場合、水域名の特定が困難な場合は、「遠洋」「近海」などの表示をしてもよい
この選択肢は「誤り」です。
「遠洋」「近海」の表示は禁止されています。
水域名の特定がむずかしい場合は、「焼津港」など水揚げした港名や、「静岡県」など港が属する都道府県名で表示します。
なお、「遠洋」「近海」の表示はどこでとれたのかわかりにくいのでNGですが、「太平洋」や「インド洋」「三陸沖」などの表示は認められています。
「遠洋」「近海」の表示がNGということだけでも、よく覚えておきましょう。
問題文5の解説
問題文5
輸入したものは、原産国名と水域名の両方を表示しなければならない
この選択肢は「誤り」です。
輸入品は、原産国の名前を表示すればOKです。「オホーツク海」など水域名をあわせて記載しても良いですが、水域名の表示義務はありません。
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