畜産物の食品表示を解説!「国産」でも外国生まれの可能性あり

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食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。

内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。

食生活アドバイザー3級試験科目「買い物上手になろう」

今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の3つ目の分野「買い物上手になろう」に関する練習問題です。

この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。

目次

食生活アドバイザー3級解説「買い物上手になろう」第3問

「畜産物の食品表示」に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。

  1. 輸入された畜産物の原産地表示は、原産国名で表示する必要はなく、「アンガスビーフ」などと表示することが認められている
  2. 国内産における原産地表示は、「国産」または「国内産」と表示しなければならず、「都道府県名」で表示することは認められていない
  3. 畜産物の食品表示では、食肉の種類(牛・豚・鶏など)までは、名称として表示しなくてもよい
  4. 「国産」と表示されている食肉の中には、外国で生まれて日本で飼育されたものもあるが、この場合は日本での飼育期間が最も長かったことを意味している
  5. 「和牛」は原産地表示の代わりになる
解答を見る

正解は「4」です。

「国産の肉」というと、生まれも育ちも日本である、とイメージしがちですが、そうとは限りません。

外国で生まれて輸入されても、国内で生まれても、生まれは関係なく、飼育期間がいちばん長い場所が「原産地」として表示されます。

選択肢1,2,3,5はすべて誤りです。

食生活アドバイザー3級解説「買い物上手になろう」第3問

問題文1の解説

問題文1

輸入された畜産物の原産地表示は、原産国名で表示する必要はなく、「アンガスビーフ」などと表示することが認められている

この選択肢は「誤り」です。

輸入された畜産物の原産地表示は、必ず原産国名を、日本語で「正確に」表示しなければなりません。

たとえば、今回の選択肢にも登場した「アンガスビーフ」のほかにも、アメリカ産の牛肉を「アメリカンビーフ」、オーストラリア産の牛肉を「オージービーフ」などと表示したり、「USA」と表示するのも「原産国名を、日本語で正確に表示する」に当てはまらないのでNGです。

畜産物は、農産物とは違い、輸入された場合に、必ず原産国名で表示しなくてはならないことを覚えておきましょう。

問題文2の解説

問題文2

国内産における原産地表示は、「国産」または「国内産」と表示しなければならず、「都道府県名」で表示することは認められていない

この選択肢は「誤り」です。

国産の畜産物の場合、原則では「国産」または「国内産」と表示しますが、「松坂、米沢、神戸」など、都道府県名や市町村、一般的によく知られている地名で表示することも認められています。

問題文3の解説

問題文3

畜産物の食品表示では、食肉の種類(牛・豚・鶏など)までは、名称として表示しなくてもよい

この選択肢は「誤り」です。

畜産物の食品表示の「名称」には、牛・豚・鶏など食肉の種類まで、きちんと表示しなければなりません。

種類以外にも、「肩ロース」「すき焼き用」など、肉の部位や用途なども食の業界が自主的にルールを決めて表示しています。

問題文4の解説

問題文4

「国産」と表示されている食肉の中には、外国で生まれて日本で飼育されたものもあるが、この場合は日本での飼育期間が最も長かったことを意味している

この選択肢は「○」で今回の正解の選択肢です。

問題文5の解説

問題文5

「和牛」は原産地表示の代わりになる

この選択肢は「誤り」です。

「和牛」と表示しただけでは、原産地表示の代わりにはなりません。

「和牛」ではなく、「国産」「国内産」または都道府県名や市町村、一般的によく知られている地名で表示します。

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