本膳料理とは?キーワードは「室町時代」「饗応の膳」「一汁三菜」の3つ

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食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。

内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」

今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の2つ目の分野「もてなし上手になろう」に関する練習問題です。

この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。

目次

食生活アドバイザー3級解説「もてなし上手になろう」第7問

「武家の礼法(れいほう)が確立した室町時代に始まった日本料理の正式な膳立ての料理」に関する記述として、もっとも適当なものを選びなさい。

  1. 袱紗料理
  2. 本膳料理
  3. 会席料理
  4. 卓袱料理
  5. 懐石料理
解答を見る

正解は「2」です。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

本膳料理は、日本料理の正式な膳立てで、お客様一人一人の正面に膳を配ります。
本膳料理は、一汁三菜を基本とし、主食のご飯に、汁と3種類のおかず(焼き物・煮物・なます)が献立になります。

室町時代の武家で行っていた「饗応の膳」から始まり、江戸時代に発達し明治時代まで続きました。今ではほとんど見られなくなりましたが、現代の一汁三菜の食事の献立構成に受け継がれています。

「室町時代」「饗応の膳」「一汁三菜」というワードがあれば、本膳料理が思い浮かぶようにすると良いと思います。

問題1,3,4,5はすべて誤りです。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

食生活アドバイザー3級解説「もてなし上手になろう」第7問

問題文1の解説

問題文1

袱紗料理

この選択肢は「誤り」です。

袱紗料理は、本膳料理を略式化したもので、のちに会席料理へと発展していった料理です。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

饗応の膳→本膳料理→袱紗料理→会席料理の順で変化していきました。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

問題文2の解説

問題文2

本膳料理

この選択肢は「○」で、今回の問題の「正解」の選択肢です。

問題文3の解説

問題文3

会席料理

この選択肢は「誤り」です。

会席料理は、本膳料理を簡単にした袱紗料理が変化したもので、江戸時代の後期にお酒の席を盛り上げるために発展していった料理です。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

会席料理は、結婚披露宴などで出される宴会の場面での料理であり、あまり厳しい作法などはありません。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

問題文4の解説

問題文4

卓袱料理

この選択肢は「誤り」です。

西洋料理や中国料理が日本化した宴会料理の一種で、江戸時代に長崎に伝わった料理です。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

中国の食事の様式を取り入れたもので、円卓を囲んで大皿に盛り付けられたコース料理を味わう形式です。

なお、卓袱とは、食卓を覆う布を意味します。

今では、長崎市の郷土料理としてよく知られています。

問題文5の解説

問題文5

懐石料理

この選択肢は「誤り」です。

選択肢3の「会席料理」と読み方は同じですが、「かいせき」の漢字が違います。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

懐石料理は、空腹を一時的にしのぐ程度の簡素な料理で、茶懐石とも呼ばれます。

修行僧が冬の寒い夜に、ふところ(懐)に石を温めて布で包んだものを入れて、寒さや空腹をしのいだという話から、それと同じ程度に「空腹を一時的にしのぐもの」という意味で「懐石」と言われるようになりました。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7の詳細

お茶会の席で出される「濃茶」は、お腹が空いているときに飲むと刺激が強すぎることから、濃茶を楽しむために出されるようになった料理だと言われています。

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食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題7

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