磁器と陶器の違いは?「江戸切子」「薩摩切子」は江戸時代でなく安土桃山時代

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食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。

内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。

食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」

今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の2つ目の分野「もてなし上手になろう」に関する練習問題です。

この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。

目次

食生活アドバイザー3級解説「もてなし上手になろう」第5問

「食器」に関する記述として、もっとも不適当なものを選びなさい。

  1. 磁器は、高温で焼くため薄手で強度があり、たたくと金属音が出るのが特徴である
  2. 陶器は粘土を原料とした焼き物で、吸水性の素地に「うわぐすり」を塗って焼く
  3. 竹細工は、ざるやかご、箸置きなどの清涼感を表現し、伝統工芸品としても数が多い
  4. ガラス食器は、江戸時代にその技術が伝わったといわれ「江戸切子」「薩摩切子」など「切子」と呼ばれている
  5. 漆器は「塗り物」とも呼ばれ、重箱や椀、膳、盆などに多く使われている
解答を見る

正解は「4」です。

江戸時代ではなく「安土桃山時代」です。
日本の代表的なガラス食器である切子に「江戸切子」があるので、「江戸」時代を連想してしまいますが、正しくは「安土桃山時代」。引っかからないようにしましょう。

選択肢1,2,3,5はすべて○です。

食生活アドバイザー3級解説「もてなし上手になろう」第5問

問題文1の解説

問題文1

磁器は、高温で焼くため薄手で強度があり、たたくと金属音が出るのが特徴である

この選択肢は「○」です。

「薄手で強度がある」「たたくと金属音」の2つのフレーズが出てきたら「磁器」です。

磁器の例には、石川県の九谷焼、佐賀県の有田焼、愛知県の瀬戸焼、京都の清水(きよみず)焼があり、私は「清瀬ありく」(東京の清瀬市を歩く)と覚えておきました。

問題文に磁器の例まで出てくることがあるので、画像検索でイメージしたり、自分なりの語呂合わせを作るなどして、覚えておくと安心です。

問題文2の解説

問題文2

陶器は粘土を原料とした焼き物で、吸水性の素地に「うわぐすり」を塗って焼く

この選択肢は「○」です。

「強度がやや低い」「うわぐすり」の2つのフレーズが出てきたら「陶器」です。

なお、磁器に比べると焼く温度は「低い」です。問題文に「磁器よりも高い温度で焼く」と出てきたら、誤りです。

陶器の例には、岡山県の「備前焼」、栃木県の「益子焼」、佐賀県の「唐津焼」、滋賀県の「信楽焼(しがらきやき)」山口県の萩焼、三重県の「万古焼(ばんこやき)」があり、私は、選択肢1の磁器の覚え方の語呂合わせ「清瀬ありく」以外は陶器、と覚えておきました。

磁器と同じように、問題文にの陶器の例まで出てくることがあるので、画像検索でイメージしたり、自分なりの語呂合わせを作るなどして、覚えておくと安心です。

問題文3の解説

問題文3

竹細工は、ざるやかご、箸置きなどの清涼感を表現し、伝統工芸品としても数が多い

この選択肢は「○」です。

これは覚えるコツなどは特になく、引っかけ問題にもなりにくいので、私はこのまま覚えました。

問題文4の解説

問題文4

ガラス食器は、江戸時代にその技術が伝わったといわれ「江戸切子」「薩摩切子」など「切子」と呼ばれている

この選択肢は「誤り」で、今回の問題の「正解」の選択肢です。

問題文5の解説

問題文5

漆器は「塗り物」とも呼ばれ、重箱や椀、膳、盆などに多く使われている

この選択肢は「○」です。

これも選択肢3の竹細工と同じように、覚えるコツなどは特になく、引っかけ問題にもなりにくいので、私はこのまま覚えました。

日本料理に使う食器に関する問題は、特に「磁器」と「陶器」の違いを把握しておくのがポイントです。

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食生活アドバイザー3級試験科目「もてなし上手になろう」問題5

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