基礎代謝量と安静時代謝量の違いに注意!食生活アドバイザーでは文字通りではない

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食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。

内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。

食生活アドバイザー3級試験科目「ウェルネス上手になろう」

今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の一つ目の分野「ウェルネス上手になろう」に関する練習問題です。

この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。

目次

食生活アドバイザー3級解説「ウェルネス上手になろう」第7問

「エネルギー代謝」に関する記述として、最も不適当なものを選びなさい。

  1. 基礎代謝量は、一般的に冬より夏の方が高く、また同じ体重の人の場合、筋肉量が多い人の方が高い
  2. 安静時代謝量は、横になって安静にした状態でのエネルギー消費量のことをいう
  3. 栄養素のうち、熱を発生させるエネルギーは、「栄養エネルギー、仕事エネルギー、貯蔵エネルギー」の3つである
  4. 基礎代謝とは、呼吸をしている、睡眠をとっているなど生命維持のために最小限必要なエネルギー代謝のことをいう
  5. 基礎代謝量に、緊張エネルギー量を加えたものが特異動的作用で、椅子に座るなど一定の姿勢を保つためのエネルギー消費量をいう
解答を見る

正解は「4」です。

問題1,2,3,5はすべて×です。

食生活アドバイザー3級解説「ウェルネス上手になろう」第7問

問題文1の解説

問題文1

基礎代謝量は、一般的に冬より夏の方が高く、また同じ体重の人の場合、筋肉量が多い人の方が高い

この問題は「誤り」です。

後半の「筋肉量が多い人の方が高い」は合っていますが、前半の「冬」と「夏」が逆です。

基礎代謝量は、生きるために必要な最小のエネルギー量で、横になって安静にした状態でのエネルギー消費量のことです。

基礎代謝量の中でも、季節と筋肉量に関してはよく問われます。

基礎代謝量は「夏より冬の方が高い」「筋肉量が多い人の方が高い」と覚えておきましょう。

問題文2の解説

問題文2

安静時代謝量は、横になって安静にした状態でのエネルギー消費量のことをいう

この問題は「誤り」です。

安静時代謝量ではなく、基礎代謝量です。

安静時代謝量は、「安静」という単語が入っているので、横に寝て安静にした状態のことを連想してしまいますが、この状態は基礎代謝量です。引っかからないようにしましょう。

安静時代謝量は、横になって安静にした状態ではなく、椅子に座るなど一定の姿勢を保つために必要なエネルギー消費量のことです。

基礎代謝量と安静時代謝量が混ざらないようにしましょう。

問題文3の解説

問題文3

栄養素のうち、熱を発生させるエネルギーは、「栄養エネルギー、仕事エネルギー、貯蔵エネルギー」の3つである

この問題は「誤り」です。

栄養エネルギーではなく、「熱エネルギー」です。

エネルギーの種類は「熱エネルギー、仕事エネルギー、貯蔵エネルギー」の3つがあり、熱エネルギーは体温の維持に、仕事エネルギーは運動などに、貯蔵エネルギーは、熱エネルギーと仕事エネルギーで余ったエネルギーが、糖質や脂質の形で体内に蓄えられます。

「熱、仕事、貯蔵」を3つセットで覚えておきましょう。

問題文4の解説

問題文4

基礎代謝とは、呼吸をしている、睡眠をとっているなど生命維持のために最小限必要なエネルギー代謝のことをいう

これは「○」で今回の問題の「正解」の選択肢です。

問題文5の解説

問題文5

基礎代謝量に、緊張エネルギー量を加えたものが特異動的作用で、椅子に座るなど一定の姿勢を保つためのエネルギー消費量をいう

この問題は「誤り」です。

特異動的作用ではなく、安静時代謝量です。

特異動的作用とは、食事をしたときに体が温まる現象です。

「基礎代謝量に、筋肉を使用したときの緊張エネルギー量を加えたエネルギー消費量のことを「安静時代謝量」という」と書かれていれば正解です。

エネルギー消費量が一番少ないのが基礎代謝量、と覚えておくと良いと思います。

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食生活アドバイザー3級試験科目「ウェルネス上手になろう」問題7

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