直接税と間接税の違いは？国税と地方税など食生活アドバイザー試験のポイントを解説

食生活アドバイザー3級試験の出題内容は、全部で6科目に分かれています。

内訳は、「ウェルネス上手になろう」「もてなし上手になろう」「買い物上手になろう」「段取り上手になろう」「生きかた上手になろう」「やりくり上手になろう」の6分野です。

今回解説するのは、食生活アドバイザー3級の6つ目の分野「やりくり上手になろう」に関する練習問題です。

この記事で扱う問題は、公式テキストや過去問、各種食生活アドバイザーのテキストをもとに作った練習問題です。公式から出ているものではないことを、あらかじめご理解ください。

食生活アドバイザー3級解説「やりくり上手になろう」第7問

食生活アドバイザー3級解説「やりくり上手になろう」第7問

選択肢1の解説

この選択肢は「誤り」です。

消費税は直接税ではなく、間接税です。

スーパーマーケットなどで支払う消費税は、買い物をするたびに支払っているので、直接国に税金を支払う直接税なのでは？と考えてしまうことがあるかもしれません。

しかし、消費者が買い物で支払った消費税を、スーパーマーケットの会社が取りまとめて、国に納めています。

そのため、消費税は、税金を負担する人と納める人が異なる「間接税」に分類されます。

選択肢2の解説

贈与税は間接税ではなく、直接税です。

選択肢3の解説

この選択肢は「誤り」です。

自動車税は直接税ですが、揮発油税は間接税です。

ほかにも、過去問では、自動車税と合わせて、選択肢に「軽油引取税」が入っていたこともあります。軽油引取税は、揮発油税と同じく「間接税」です。

自動車に関連する税金は何種類かありまぎらわしいですが、私は、自動車本体の税金は直接税、軽油引取税や揮発油税など、ガソリンに関するものは間接税、と覚えておきました。

普段自動車税の支払い用紙が家に届く方なら、自分で都道府県に直接納めるイメージができるので、「自動車税は直接税」と想像しやすいと思います。

選択肢4の解説

この選択肢は「○」で、今回の正解の選択肢です。

選択肢の文章の通り、現在の日本の税制は、直接税に依存しています。「間接税に依存している」と書かれていたら、誤りです。

直接税だけに多くを頼ると国の財政がまかなえないため、間接税の見直しの一つとして「消費税率の引き上げ」があります。

選択肢5の解説

この選択肢は「誤り」です。

住民税ではなく、「地方税」です。税金は大きく分けて、国に納める「国税」と都道府県や市区町村に納める「地方税」があります。

税金の問題は、過去問をみると、国家試験の受験手数料を支払う場面で必要になる「印紙税」や、温泉に入るときに支払う「入湯税」も、選択肢に含まれていることが多いです。

印紙税も入湯税も間接税ということを把握しておいてください。

自動車に関する税金と、入湯税、印紙税を優先的に頭に入れておいて、あとは公式テキスト243ページの「主な税金の種類」の表を覚えておくと安心です。

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